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とんこつのシティライフ。 [通常記事]

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田舎から東京に出てきて、ラーメンを食べるのに初めて並んだお店があります。

その当時はラーメンを食べるために、
並ぶという文化はなかった気がします。

少なくとも私は並んで食べるラーメン屋というものは、
経験がなく、その並んで食べる行為自体に
カルチャーショックを受けたのを覚えています。

「東京さ、すごいとこだ。」
と感じました。

都会でのシティライフというと大げさですが、
田舎にはない一種の高揚感に浸ったのを記憶しています


当時、下宿していた学生数名で、環七どおり沿いのラーメン屋に行きました。

なんでんかんでん。

そうです。一世を風靡したあの、なんでんかんでんです。
懐かしくないですか?
行列が凄すぎて食べれないと言われてたくらいの人気店でした

本当に当時の人気はすさまじいものでした

食べるまでに2時間近くならびました。

ちょうど冬の寒い夜です。

寒いところで、簡易ビニールに包まれた店内をみると
席は満席。

狭いテーブルで肩を寄せ合いながら食べているお客がたくさんいました。

道路には、人がごった返していて
お祭りにもちかい夜のイベントのようでした。

「美味しくて、おもわず麺を替え玉しちゃうんだゾ」と
下宿先のなんでん経験者は言っていました。

「替え玉?」「おかわり?」
それまで、博多とんこつなんて、食べたことがありません。
言っている意味がわからず、いまひとつイメージがつきませんでした。

ただ、とても胸が高まって、期待感が上がっていったのを覚えています。

替え玉するゾ、と。

それから長い行列が待ち、
自分たちの番がきました。

席につき、
1杯たべて、替え玉して、
お腹と相談して、
また替え玉しました。

・・・。

味は良く分かりませんでした。

咀嚼出来ませんでした
美味いのか、どうなのか

ただ、一緒にいた友人には「美味しいね」
と言いながら帰りました

都会の味を分からないと思われたくなかったのでしょう。


背伸びしたシティライフです
いい感じに勘違いしていた時代です

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